ASD特性のある夫と二人暮らし、アラ還主婦のmalamaです。→ 詳しい自己紹介はこちら
夫が唯一やってくれる家事は、ゴミ捨て
夫が唯一、責任を持って「やってくれている」家事は、ゴミ捨てです。
決まっていることはきっちりやる夫。黙っていても、収集日にはせっせとゴミをまとめています。
「ゴミ袋がないよ」——最後の一枚を使ったのは、あなた
先日のこと。
いつものようにゴミをまとめていた夫が言いました。
「ゴミ袋がないよ」
日用品のストックを買うのは、私の担当。
「あれ、切らしてた? ごめん」
そう答えたあとで、ふと気がつきました。
最後の一枚を使ったのは、あなたよね?
思わず「ごめん」と言ってしまった自分が悔しい。
何を伝えるべきか、その感覚がいつもズレる
ここで私は、いつものように夫の思考を推測します。
おそらく、最後の一枚を使ったとき、私はそばにいなかった。
その場で伝えられなければ、時間がたつうちに忘れてしまう。
そしてゴミ袋を使い切った時点で、夫のミッションは終了。
あーあ。まただ。
何度も口酸っぱく「使い終わったら知らせて」と言ってきたのに。
何を伝えておくべきか、その感覚がいつもズレるのです。
このことに限らず「そこは言ってくれないとわからないよ」と言う場面が多く、些細なことでどっちが悪いのか、といった険悪な雰囲気になるのです。

どうして「使い終わったよ」の一言が出てこないんだろう。何年も言ってるのに

夫さんの中では、「ゴミ捨て」というタスクはもう完了しているのかもしれません

え、袋がなくなったのは……別の話ってこと?
ASD特性のある方は、物事の全体像をひとまとまりとして捉えること(中枢性統合と呼ばれます)にズレが生じることがあると言われます。「ゴミをまとめて出す」は、袋を使った時点で完了。「袋が残り一枚になった」は、そのタスクの外側の出来事——そう区切られているのかもしれません。
そして「使い終わったら知らせて」という指示は、実はかなり難しいものです。何が「使い終わった」にあたるのか、どこまで知らせるべきかを、状況ごとに判断する必要があるから。指示の範囲外へ応用することや、曖昧な指示の意図を汲むことは、ASD特性のある方が苦手とされる部分です。忘れたのでも、面倒がっているのでもないのかもしれません。
だとすれば、判断を求める指示より、行動そのものを足すほうが届きやすい可能性があります。「知らせて」ではなく「最後の一枚を使ったら、新しいのを買っておいて」。やることが増えるように見えて、実は迷う場面が減るという考え方です。
ちなみに夫のほうは、その「ごめん」が先に出てきません。
→ ASD夫との生活。「ごめん」が先に言えない。
だとしたら、「最後の一枚を使ったら、買い足しておく」ところまで、夫のミッションに付け足せばいいのかな。
「ゴミ袋がないよ」を聞いた時点から、私の頭の中はグルグル。
その取扱説明書、実際に作ってみたこともあります。
→ 50代アスペルガー夫との生活の工夫〜夫のトリセツを作ってみた〜
こうしてASD夫の取扱説明書は、またひとつ更新される。
……この説明書、いったい何ページになるんだろう。
また綴っていきますmalama
読んでくださりありがとうございましたmalama

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