シカゴ滞在は4泊。アメリカでの食事は、胃袋との戦いでした。
旅行と野球が共通の趣味の、還暦間近50代夫婦です。ASD特性のある夫と二人暮らし、アラ還主婦のmalamaです。→詳しい自己紹介はこちら
シカゴといえば、ディープディッシュピザ
シカゴといえば、ピザ。日本人からすると「アメリカだもんね?」と言いたくなりますが、シカゴは独特のディープディッシュピザの発祥地なんだそうです。

テラス席がたっぷりあり、19時を過ぎても昼間のように明るいシカゴの街並み。賑やかに人々が行き交う光景を見ているだけでも楽しい。シカゴピザは生地が厚いので焼き上がりに時間がかかります。待つ間はスピナッチサラダ(ほうれん草)とビールで喉を潤します。ポパイを想像させる、食べたかったほうれん草サラダ。日本ではあまりサラダでは食べませんよね。カリカリベーコンとの相性がGOOD!でもマッシュルームは生? 大丈夫かしら。


ほうれん草を生で? それにマッシュルームも生よね。大丈夫かしら…
これ、アメリカでは「Spinach Salad(スピナッチサラダ)」という定番メニュー。ほうれん草・カリカリベーコン・マッシュルーム・赤玉ねぎ・ゆで卵が王道の組み合わせです。
日本でほうれん草を必ず茹でるのはシュウ酸(あくの正体)が多いから。でもアメリカのサラダに使うのはベビースピナッチという西洋種の若葉で、シュウ酸が少なく葉もやわらかい。そもそも生で食べるために育てられたほうれん草なんです。
マッシュルームも大丈夫。ホワイト・ブラウンマッシュルームは数少ない生食できるきのこです。ただししいたけは生食NG。「しいたけ皮膚炎」というかゆみを伴う発疹が出ることがあるので、こちらは必ず加熱してくださいね。
ジャーン!と運ばれてきたディープディッシュピザ。深い鉄鍋のままテーブルに置かれます。これピザ? 笑
ナイフを入れると、チーズがとろりと崩れてくる。ピザというよりキッシュかグラタンに近い迫力です。

シカゴのディープディッシュピザは1943年、ダウンタウンのピッツェリア・ウノが発祥といわれています。鉄のフライパンで焼くので縁が高くなり、具をたっぷり詰められるようになりました。
おもしろいのは重ねる順番。生地の上にまずチーズ、その上に具、一番上にトマトソース。長時間焼いてもチーズが焦げないよう、ソースが蓋の役割をしているんです。だから現地では「ピザ」と呼ばず「ディープディッシュ」と呼び分けることもあるのだとか。
そうそう、ここでひとつ驚いたことが。ビールのお代わりを頼もうとして近くにいた店員さんに声をかけたら、「私はこのテーブルの担当ではないの」と断られたのです。えっ、そういうものなの?

なんで注文を受けてくれないの? 冷たくない?

冷たいわけじゃないんです。アメリカのレストランはテーブル担当制。理由はチップにあります。

チップ!? そこにつながるの?
アメリカのレストランでは、サーバー(給仕係)ごとに担当するテーブルが決まっています。注文・料理の提供・会計まで、その人が最後まで面倒を見る仕組みです。
なぜかというと、チップは担当したテーブルからその人が受け取るから。サーバーの収入は基本給が低く、チップが主な稼ぎです。だから他のテーブルに手を出すのは、同僚の仕事とチップを横取りすることになってしまうんですね。
席についたとき「Hi, I’m Jessica, I’ll be taking care of you today」と名乗ってくれるのは、ただの挨拶ではなく「私が担当です」という宣言だったのです。
担当が見当たらないときは、他の店員さんに「Could you find my server?(担当の方を呼んでもらえますか)」と頼めばOK。大声で呼ばず、アイコンタクトと軽く手を上げるのがスマートです。
行列覚悟のアメリカンブレックファスト
アメリカンブレックファストを楽しみに調べていたお店には、凡ミスで行けませんでした。(そのドタバタは50代夫婦のメジャーリーグ観戦旅⑪ シカゴ レート・フィールド観戦 ドタバタの一日に書いています)
気を取り直して、第二候補だったワイルドベリーへ。人気店ですごい行列。名前を記帳して待ちますが言葉もわからない私達。呼ばれて聞き逃さないよう案内スタッフの側にずっと張り付いて待ったのも思い出です。

名物のパンケーキやハッシュドポテト オムレツというザ・アメリカの朝食を楽しみましたが食べ切るだけでお腹いっぱい!夕方までお腹空きませんでした。


球場グルメはヘルメットで
球場ではヘルメットグルメを堪能。

本物のヘルメットサイズの器に、これでもかと入っているナチョス。悪魔的に美味しい。けど2人がかりでやっと食べ切った。

球場の様子はこちらの記事に書いています。→50代夫婦のメジャーリーグ観戦旅⑫ リグレー・フィールド Go Cubs Go! が心に刻まれた
テイクアウトにも挑戦してみた
アメリカのテイクアウト中華といえばパンダエクスプレス。これも挑戦したかった。和食でなくても、アメリカ滞在が続くと中華が恋しくなりますね。まずまずだけど、やっぱり日本で食べる中華の方が断然美味しい。


じつはパンダエクスプレスの料理、中国には存在しないメニューがほとんどなんです。看板の「オレンジチキン」は1987年にアメリカで生まれた料理で、中国の家庭にも街の食堂にもありません。
これらはアメリカン・チャイニーズと呼ばれる独立した料理ジャンル。19世紀に鉄道建設などでアメリカに渡った中国系移民が、現地の食材とアメリカ人の好みに合わせて味を作り替えたのがルーツです。甘め・濃いめ・揚げ物多めなのはそのため。
だから「日本の中華の方が美味しい」と感じたのは、舌が肥えているというよりそもそも別の料理を食べていたから。そう思うと、あれはあれで立派なアメリカの味なんですね。
リグレー・フィールドで食べたシカゴドックも思い出の味。どうやって食べればこぼれない?と言いながら齧りついた。写真を見るだけで脳裏に球場の歓声が響いてきます。

4泊のシカゴで学んだのは、アメリカでは「1人1皿」を前提にしないこと。ピザもナチョスも朝食も、2人で1つ頼んで、足りなければ追加する。それでちょうどよかったのです。
注文して、支払って、受け取るだけで精一杯だったシニア夫婦旅。それでも食べたものは全部覚えています。食文化を味わうのは、やっぱり旅のいちばんの醍醐味ですね。


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